【アントロポゾフィー・フォーラム】放射能被曝に対する予備知識

<福島原発:万一の場合の対処について>  2011.03.17


フォーラム・スリーの佐藤雅史さんが転載してくださっていたもの ↓

多様な教育を推進するためのネットワークの古山明男さんより、非常に有益なアドバイスを得ましたので、以下に引用します。非常に冷静かつ、実用的な内容です。できれば、英訳されて、海外にも紹介されることを希望します。

以下、引用


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原発に関し、心配な状況が続いています。

福島原発に万が一のことがあったとき、どう対応すればよいかを調べています。 
私、第1種放射線取扱主任という国家資格を持っています。実務経験はありませんが、基礎的な知識はあります。

あくまでも、万が一のことであること、ご了解ください。 大量の放射性物質が放出される事態が起こるとしたら数日以内で、その間に大きなことがないようならそのまま収束します。

なお、現在は冬型の気圧配置で北西の風が吹き、万が一の場合も、避難地域以外は心配ありません。 気象条件がたいへん重要です。

容器のメルトダウンが起こった場合の事故は、原爆ではありません。ボイラー爆発のようなものです。チェルノブイリも、大きなボイラー爆発です。

原爆のような爆風、熱の心配はありません。

放射線の被害は、飛散する放射性物質のために起こります。原発からの照射ではありません。 放射性物質は、大小のホコリの形になっています。ですから、放射線対策は、基本的には花粉対策と同じです。

大量に放射性物質が出た場合は、気象条件がもっとも重要です。 単なる距離ではありません。気象条件です。

風の向きで、自分のところに来るかどうかがわかります。強さで、到達までの時間がわかります。

海の方に向かって吹いていれば、陸地への影響はほとんどない。 現在の冬型の気圧配置で北西の風ならば、みんな海に飛びます。

到達速度は、風速10メートルの場合で時速36kmに相当します。それをもとに、自分のところまでの時間を算出すればいいです。

やってきたときの対策は、屋内退避です。コンクリートでなくてもいい。気密構造でなくてもいい。少しくらいの隙間があってもいい。

放射性物質はホコリの形をとっています。窓のサッシの隙間にたくさんホコリが落ちていますが、あのような形で隙間に落ちて、家の中にはさほど舞い込みません。

こちらに風が向かっているようだったら、やって来る頃になって屋内に退避する。 遠くに逃げようとして、交通渋滞に巻き込まれ、進むも引くもならなくなったところに放射性物質がやってくるのが最悪です。

たぶん、その時は政府から地域ごとに屋内待避の指示が出ます。その指示は信用していい。

家の中でやり過ごしていれば、さほど心配ありません。 いくらかの放射線被曝があることは避けられませんが、レントゲン検査を受けること以下で済みます。

体の外からの放射線はさほど怖くありませんが、体の中に取り込むと被害は大きくなります。マスクは役に立ちます。

ヨウ素を摂取しておくことが言われていますが、これは正しいです。これに関しては、よい情報がすでにたくさん出ています。 海藻などもともと食品であるもので摂取するは、いっさいの問題がありません。

放射性物質の飛来は、1~2日をやりすごせば大丈夫です。 しかし、なにぶんにも気象条件しだいです。 いつになれば大丈夫かの判断には、情報が必要です。テレビ、ラジオ、ネットに接することができるのは重要です。

一基が破裂したあと、他の炉が同じようなことを起こす可能性が高いです。情報に接し続けることが必要です。 一基の炉の容器から中の放射性物質が噴出した場合、原発内は人の作業できる場ではなくなります。他の炉もノーコントロールになってしまうためです。

水源地にも放射性物質が入りますので、そのあと飲み水が汚染されていることに困ります。 いまのうちに飲料水をたくわえておくことは役にたちます。普通の水道水でかまいません。 体に取り入れるものに関しては、十分に注意したほうがいいです。 洗濯や入浴に使う水まで確保しきれませんし、また、影響は小さいです。

ただし、これらはすべて短期的な対策であること、ご了解ください。

長期的な影響は、大きなものですが、現在の問題ではありませので、短期の見通しと対策に絞りました。

(引用、転載はご自由に)古山明男


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以上、引用終わり


古山さんよりの追加コメント ↓ 2011/03/18

古山です。

みなさん、おはようございます。私の文が役に立つとのご連絡、 ありがとうございます。問題点がありましたらご指摘ください。

原発事故があったときを想定した、よい資料がありました。 基礎知識の解説、具体的な対応策ともに「これが知りたい」 と思うことを的確に書いてあります。 専門の人たちが、時間をかけて練り上げてあり、これ以上の 資料があるとは思えないほどです。

日本科学者会福岡支部
http://jsa-t.jp/local/fukuoka/

ここに次の書籍のpdfファイルへのリンクがあります。この書籍の内容は広める価値があります。

JSA福岡核問題研究委員会編
『原発事故?その時あなたはどうするか!?』 (合同出版,1989年)
http://jsa-t.jp/local/fukuoka/genpatsujiko1989.pdf




Source:
アントロポゾフィー・フォーラム/未曾有の災害という運命に向き合うための情報と意見交換の場http://noharajp.net/openforum/article/9
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by silverfountain | 2011-03-23 15:04 | 放射能被ばく予防&ケア
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