山岸涼子 『パエトーン』を読む

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d0231842_7421983.jpg 遠いむかし、神になり代われると思いあがった若者・パエトーンをめぐる悲劇。ギリシャ神話に描かれたこの物語を現代に展開し、原子力発電の是非について世に問いかけた山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)を、今回Webにて特別公開させていただくこととなりました。

「原子力発電」の必要性や安全性については賛否様々なご意見があると思いますが、本作品をひとつの問題提起と捉え、将来的なエネルギー問題を議論してゆく上での一助としていただければ幸いです。

なお本作品は、山岸凉子スペシャルセレクションⅥ『夏の寓話』に収録されています。



(WEBより)




* * * * * * *

「天使の御使い ラッパを吹きしに
 灯火のごとく燃える大いなる星
 天より落ちきたり 川の
 三分の一と水の源泉との上に落ちたり
 この星の名はニガヨモギという
 水の三分の一はニガヨモギとなり
 水の苦くなりしによりて
 多くの人死にたり

 ヨハネ黙示録」


「ニガヨモギとはロシア語で
 "チェルノブイリ"
 神の国の到来と
 地上の王国の滅亡を
 予言するヨハネ黙示録は
 今日の原発事故を
 予言したかのようで
 わたし達を驚かせました」



「生物学的に
 「好適」で満足せず
 「最適」を望む生物は
 滅びる運命にある」


「チェルノブイリの悲劇は
 起きてはならない事が
 起きてからでなければ
 謙虚になれない人間の
 悲しい業である」



(本編より)



<初出>
『パエトーン』・・・「ASUKA」(角川書店)1988年5月号
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by silverfountain | 2011-04-14 07:43 | <原子力発電>を問う
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