武田教授、あちらこちらで大いに語る!

どのように向き合っていけばいいのか? 
放射能との生活

2011年7月19日 08時00分


d0231842_8525934.jpg3月12日15時36分、福島第1原発1号機の建屋で水素爆発が起きた。原子炉建屋が吹き飛び、作業員4人が負傷――。

 

                                  福島第1原子力発電所3号機
                                       (2011年3月16日撮影、出典:東京電力)

 
  「原発で何が起きたのか」「放射線の影響は大丈夫なのか」「政府や東電の情報を信じてもいいのか」。このような不安そして恐怖におびえた人も多いはずだ。

 未曽有の事故が起きた今、私たちはどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、民主党の原口一博議員と中部大学の武田邦彦教授が語り合った。



●「隠す」「ズルする」「独占する」

武田:巨大な原発の技術は、情報を公開しなければいけないと思っています。また政治的そして社会的にもきちんとしたシステムがないと、正しく運営されないと思う。

 もし今後も原発を動かし続けるのであれば、情報公開をきちんとしなければいけない。事実を重視し、それを分析する。そうでなければ原発を安全に保つことは難しいと思いますよ。

原口:ですね。

武田:日本はこれから新しい技術に挑戦しなければいけません。例えばリニアモーターカーなど。新たな技術がどんどん導入されていきますが、これまでのように「隠す」「ズルする」「独占する」という環境の中ではうまくやっていけませんよ。

 福島第1原発の事故では「隠す」「ズルする」「独占する」――すべて行ってきた。新しい技術を導入するときには「隠さない」「ズルしない」「独占しない」ことを徹底してやってもらいたいですね。

原口:その通りだと思います。また巨大な資本によって、巨大な広告料によって、フリーのジャーナリストを邪魔した証拠があります。大メディアが邪魔をね。

 情報統制するのは、政治の世界だけではなく、メディアも変わらなければいけない。国民が「知る」ことを怖がってはいけません。むしろ事実を知らないことに対し、恐怖を感じなければいけない。

武田:政治の自由も感じられないのですが、報道の自由も感じられませんでしたね。政治家がグラついていては、報道もグラついてしまうのでしょう。



●子どもたちには愛情を

武田:震度6以上の地震があれば「日本の原発は危ない」ということを再度認識していただきたいですね。もしもう一度原発事故が起きてしまうと、本当に日本はダメになってしまう。多くの人はどうしていいか分からない状態になると思うので、どうしても未然に防がなければいけない。

 すぐに原発を停止することはできません。現実的には。この原発で事故が起きたらどうすればいいのか、ということを国民に教えなければいけません。…
万が一、原発で事故が起きてもどうすれば被ばくせずにすむか、対策をとらなければいけない。

 福島第1原発が事故を起こしたとき、政府は近隣の住民にマスクを配って、風向きを教えて、逃げ方を教えるべきでした。しかしそれができなかった。これはとても残念なこと。

原口:その通りですね。

武田:福島県に住んでいるお母さんはとてもかわいそうです。例えば野菜は福島産ばかり。本当は、福島県に住む子どもこそ、放射性物質の入っていない野菜を届けて、食べさせてあげなければいけない。「みんなごめんね。今、ここの放射性物質は高いけど、野菜だけは新鮮なモノを食べてね」と言えるようにしてほしい。

 原発の事故は絶対に許されないこと。しかしこうして現実には起きてしまった。最悪の事態になってしまいましたが、少なくとも子どもたちには愛情を注いでほしいですね。そうした愛情があれば、お母さんやお父さんはなんとか前向きになれるかもしれません。

 しかし現状は、全く逆なんですよ。「我慢してくれ」「我慢してくれ」ばかり。こんなことばかり言っていても、現地の人は救われませんよ。

 福島県の人だけでなく、首都圏の人でも「いつ逃げようか」と考えている人はたくさんいます。いろんな問題が積み重なってきたので、不安でたまらないのでしょう。こうした問題をどのように解決すればいいのか。やはり政治しかないんですよ。

 経済活動も人の心が後ろ向きになってしまえば、うまく回っていきません。政治家には、この国の明るい未来を示してほしいですね。



●励ますこと、支え合うこと、共同すること

武田:人間には間違いをすることがあります。しかも何度もあります。しかし今回の原発事故は、ものすごく大きな間違いを起こしてしまった。大きな間違いであったがゆえに、いろんな問題が浮き彫りになりました。

 福島県で苦しんでいる人たちは、助けなければいけません。また原発事故をきっかけに不幸になった人にも手を差し伸べてあげなければいけません。

 日本社会の何が間違っていたのか。事故を受け、これからどうすればいいのか。特にこれから日本を背負っていく若い人たちには考えていただきたい。後ろ向きになってはいけないと思う。

 僕はよくこんなことを言っています。「日本政府は“日本人総家畜化計画”を進めている」と。誰かが言ったことを、言われたとおりにやる。こういう社会の行き詰まりを、今回の事故は示したのではないでしょうか。…
2度と同じ失敗を繰り返さないためにも、とにかく深く深くこの問題を考えていくことが大切だと思っています。

原口:僕は、真実と向き合う勇気を共有することが大切だと思っています。その真実はときにものすごく醜かったり、恐ろしかったりするでしょう。しかしそこと向き合う姿勢をもっていれば、乗り越えることもできる。もしその姿勢をなくせば、知らないうちに家畜になり、やがて屠殺場に行くことになるでしょう。

 とにかく共有することが大切です。励ますこと、支え合うこと、共同すること、この価値観がこれからは非常に大切になってくるでしょう。

 今の世の中は知識情報化社会。エネルギーの独占社会でもなければ、産業の独占社会でもありません。ネットワークで仕事をする時代なんです。横にいる人を大切にすれば、それが解決型の学びにもつながっていく。なので若い人には、ぜひ真実に向き合うことに恐れないでほしいですね。(終わり)



【土肥義則,Business Media 誠】







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私の周りは比較的情報を集めている人が多いので、園にも私のところにも色々寄せられますが、園の保護者の方に聞くと、公立の小学校などでは、ほとんどの親たちが、あんな未曾有の出来事が起きた(起き続けている)のに、早くも何事もなかったかのように、給食の牛乳を飲ませること、プールで泳がせることに疑問さえもっていない人がほとんど。担任教師や校長に掛け合っても、のれんに腕押し、<お上からのお達し>的返答しか返ってこないと嘆いています。

一市民が個人レベルでとにかく事実を知ることです。何が起きているのかを認識することです。
やりすぎないように、適度に情報収集をし、できる限りの対策を立てることです。

このブログにはその材料となると思われる情報をたくさん載せていますので、お役立てください。


2011年7月20日
山本ひさの
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by silverfountain | 2011-07-20 09:02 | 再生・サステイナビリティ
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