pal*system Kinari 8月3回カタログ表紙より
日本を結び直す。 地域と都市の「おおらかなつながり」。 震災によって露わになった、先の見えない「わからなさ」。 「大震災、とりわけ福島の原発事故は、日本にすでにあった問題をシビアに浮き彫りにした」と内山さんは言う。私たちがいま抱えているのは、未来の見えない“わからなさ”への不安と怯えだ。 「放射線による被害がどの程度なのか、またどういう状態に回復すれば安全といえるのか、誰にも把握できない。仮に、数値的なデータが正確に把握できたとしても個人では手のほどこしようがない。でもそれは、原発に限らず、年金、教育、食の安全などさまざまな問題も同じこと。すっきりしない“わからなさ”は常につきまとうのです」 そうした不安の中で仕事を捨てて県外に出て行く人、危険を知りつつ家族の事情で残る人。放射能の汚染を受けた福島では、10年、20年先の見込みも立たない土地に対し、去るか残るかという選択を迫られている住民もいる。それは客観的判断ではなく、あくまで「覚悟による選択」だ。 地域と結び合い、国に頼らずに生きる道を求める。 不安から抜け出し、復興を果たすには都市部の私たちにも覚悟が求められている。まずは「国」対「個人」の関係から離れること。「テレビを見ていると、国が充分にやってくれない、という不満ばかり持ってしまいますが、実は国ができることなど限られているのです。被災地復興の中心になるのは私たち“民衆の力”です」 それと同時に、さまざまな地域と都市部が人間的でダイレクトな「結び合い」を持つことで、互いを補い合う関係性が欠かせないと内山さんは考える。「震災のとき支援が早かったのは、三陸海岸など、元々“外”の都市と関わりを持っていた地域でした」 都市生活者も、地域のために関わらなければならない。経済に関しては、これまでの利益主義とは違う発想で、資金を回すアイデアが必要だ。例えば、市町村が独自で復興債を発行したり、農協、漁協などを集結させて復興協同組合を立ち上げて行政の資金を活用するなど、地域が主体となってしくみを作り、それを都市が支える。内山さん自身も、南相馬市民の受け入れを決めた群馬県片品村への募金活動を行なっている。 「いざというときにはお金を貸して助け合った昔ながらのご近所付き合いのように、農村や漁村へ見返りなしにお金を差し出すような“おおらかさ”を都市の人はもっと持っていい。そんな結び合いが復興を促し、結果的に自分たちにとって居心地のよい場所を確保していくことにつながるのです」 内山節(うちやま・たかし) 1950年東京生まれ。 東京と群馬県上野村を行き来しながら生活。 山里での釣りを愛し、村人と畑を耕し、森を歩きながら、自然や農とともにある日本人の暮らしについて、提言を続ける。主な著書に「『里』という思想」(新潮社)「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(講談社現代新書)など。 ●「里という思想」を映像にしたYouTube 動画がありました。 http://www.youtube.com/watch?v=-TEzpnHW2tM ●TAKASHI UCHIYAMA officialwebsite http://www.uthp.net/ ●パルシステム・セカンドリーグ支援室ブログ http://syokunou.exblog.jp/16073240/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お願い! パルシステムさん、 哲学者を頼みに高潔な御託を表に出すのでしたら、是非、実質的にも高潔な仕事ぶりを見せてください。仰ぐ思想のみの高邁さを隠れ蓑にしないでください。一応私も宅配を受けている組合員ですが、最近は全く野菜を買う気になれません。家に小さい子はいませんが、40歳を過ぎてはいますが、やっぱり買う気にはならないのです。 よーく、よーく考えて、手遅れにならないうち(もうなっていますが)、早く手を打ってください。良識、良心をいまこそ見せてください。 ここに書かれている“おおらかなつながり”がもともとあれば、一(いち)生協が、生産者を必死に守るという消費者不在の逆転現象は起きないのでしょうか? 佐渡の郷里で農繁期に行なわれる“結い”の精神を思い出します。 そういった<大変な時はお互い様>的精神がそれぞれ市民レベルにあれば、窮地の生産者を守り、ひいてはパルシステムの倒産を防ぎ、我々消費者へも安全な食品が届くということでしょうか? それにつけても、まず第一には、何を置いても食品検査でしょう!!! 経済のことはそこから見通すしかありません。 2011年8月12日 山本ひさの
by silverfountain
| 2011-08-12 09:53
| 再生・サステイナビリティ
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メモ
2015年3月11日。あれから丸4年。自分にできることしかできない中、エネルギーと生き方を考え直し、再構築して生きていく宣言しかできません。
<さよなら原発1000万人署名>●1月25日現在 署名者数 8,549,540 人 http://sayonara-nukes.org/ カテゴリ
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